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腰椎椎間板ヘルニア

椎間板(椎間円板)とヘルニア

椎間板(椎間円板)は、脊柱の椎骨と椎骨の間に存在する円板状の軟骨でクッションの役目をはたします。

髄核・線維輪・軟骨性終板から構成されています。
線維輪は、前方は厚く、後方は薄くなっています。
線維輪の中央やや後方に寄ったところにゼラチン状の髄核があります。
上下の椎骨とは軟骨性終板で仕切られています。
線維輪の外側は神経支配されていますが、髄核・軟骨性終板は神経支配されていません。

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは、この線維輪に変性・損傷があって、髄核や線維輪の一部が突出した状態をいいます。

椎間板へルニアの種類

椎間板へルニアには大きく、椎間板膨隆椎間板脱出の2つのタイプがあります。

椎間板膨隆

髄核が途中で切れることなく線維輪を通って線維輪の外側が脊柱管の中へと押し出され繊維輪が膨れるタイプ。

椎間板脱出

突出した髄核が、線維輪の中に残っている髄核と切り離され、脊柱管内に遊離するタイプ。

椎間板ヘルニアが原因とされる症状

神経根圧迫による下肢痛・下肢のしびれ
腰痛や股関節痛
障害された神経の支配領域に感覚障害
運動神経の麻痺による筋力低下
稀に、排尿障害
無症状の場合もある
など

椎間板ヘルニアの治療

椎間板ヘルニアの多くは、数カ月のうちに縮小または消失すると言われています。また、無症状の椎間板ヘルニアが知られていることから、椎間板ヘルニアが存在しているというだけでは治療の対象にはなりません。
痛み・しびれ・排尿障害など症状によって治療法が決まるものです。

椎間板ヘルニアの治療は、原則的には保存療法です。
保存療法で奏効しない場合、手術が考慮されるものです。
一般的に、筋力低下・激しい痛みがある場合などに手術が考慮され、排尿障害が絶対手術適応とされています。

保存療法

消炎・鎮痛剤・ブロック注射・コルセット・温熱療法・けん引など

痛みとヘルニアは無関係の場合も

飛び出した髄核も、数か月で分解され消失するか小さくなります。

アメリカのカイロプラクティックの学校で、学生全員について、ヘルニアの有無と腰痛の関連を調べたところ、ヘルニアがあっても痛みがなく、ヘルニアが無くても腰が痛いというパターンがいくつもあり、ヘルニアと腰痛について関連性が認められなかったというレポートがあります。

手術

ヘルニアが原因の排尿障害がある場合は即手術です。
ほかに、手術が考慮されのは、筋力低下や激しい痛みがある場合などです。