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椅子から立つとき腰が痛い(症例)

主訴

椅子から立ち上がるとき腰が痛い。
立った後も痛みでやや前傾になり身体を真直ぐにできない。
寝返りができない。
腰が痛くなる前から、体幹を捻る動作がほとんどできない。トイレで後ろからお尻を拭けない。
80歳、男性。

椅子から立ち上がるとき腰が痛い(症例)

問診

痛む部位は?

腰仙部のあたり。

痛みの種類は?

じわーと筋肉痛みたいな痛み。

いつから?きっかけは?

4~5日前にストレッチをしたら痛くなった。

痛むタイミングは?

椅子から立ち上がるとき。
立位や歩くとき身体を真直ぐにしようとすると痛い。
寝返り。

評価

動作での痛み確認

椅子から立ち上がるとき腰仙部に痛みが出る。
また、スッと立ち上がることができない。
伏臥位になるのが困難。
仰臥位で両膝立て右に倒すと右腰に痛みが出る。

仙腸関節の可動性検査

立位、
右AS腸骨、左PI腸骨。

座位、
右AS腸骨。

腰椎椎間関節の可動性検査

座位で前屈時、両側可動性がない。
前屈自体も浅い。

上部胸椎の可動性

座位、
首の前屈で右側上部胸椎可動性なし。
首の後屈で両側上部胸椎可動性なし。

股関節の可動性

SLR、80°くらい、特に痛みや制限はない。
両股関節外転制限あり、他動で開脚時強張りあり。

施術

六層連動操法

仙腸関節、
肋椎関節、
胸肋関節、
肋骨間、
腰仙部、
多裂筋、
スパイラルライン下肢と体幹、
を施術した。

施術後評価

仰臥位で両膝立て右に倒すと出た右腰の痛みは出なくなった。
椅子から立ち上がるのはスムーズになった、立ち上がる途中で一瞬痛みが出る。
体幹を捻る動作が改善した。後ろが見えるくらい上体を捻れるようになった。

まだ、立ち上がる途中で一瞬痛みが出るが、何度も座って立ってを繰り返して中腰のどこかの角度でほんの少し出る程度なのと、動き自体は軽くなっているのでしばらく様子をみてもらう。

考察

身体が硬くてストレッチをしたら腰が痛くなってしまい、筋肉痛と思って数日様子をみたが全く改善の兆しが無いということでご来院。
腰が痛くなる前から元々硬いということで、全体的に施術した。
仙腸関節機能障害や腰椎椎間関節機能障害の可動性もある。
年齢的にも無理はできないので、肋骨周りから軽めに始め仙腸関節や腰椎椎間関節なども軽めに時間をかけて調整した。