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同じ姿勢を続けると腰が痛くなる(症例)

主訴

同じ姿勢を続けると腰が痛くなる。
体勢を変えるとすぐ治まる 20歳代、男性、
ほとんど在宅でデスクワーク。

同じ姿勢を続けると腰が痛くなる(症例)

問診

痛む部位は?

L3~4で上下5cm幅の部位。

痛みの種類は?

じわーとする痛み。

いつから?きっかけは?

半年くらい前から。
デスクワークを始めてから。

痛むタイミングは?

同じ姿勢を続けているとじわーと痛くなり、体勢を変えるとすぐ治まる。
痛みで起きることはないが寝るまで体勢をかえないといけない。
起床時痛い。
動いていれば痛くならない。

評価

立位で、
前屈するとL3~4のあたり痛み。
後屈するとL4~5から左腸骨稜キワまで痛む。

仙腸関節の可動性検査

立位、
右AS腸骨、左PI腸骨。

座位、
両AS腸骨。

脊柱の可動性

伏臥位での脊柱可動性検査、
右仙腸関節押圧で可動性なし。
腰椎椎間関節ほとんど可動性がない。
右胸椎椎間関節ほとんど可動性がない。
胸郭もほとんど可動性がない。

施術

六層連動操法

仙腸関節、
腰仙部、
肋椎関節、
胸肋関節、
肋骨間、
多裂筋、
胸椎椎間関節(右側に時間をかけた)、
を一通り調整した。

健側の筋を使った神経筋反射療法

左大腿直筋の神経筋反射療法を行った。

施術後評価

仙腸関節と腰仙部の施術を行った時点で一度再評価した。
前屈したときの痛みは出なくなった。
後屈したときの痛みは左腸骨稜キワの痛みは取れたが、L4~5のあたりはまだ痛みが出る。

その後、肋椎関節、胸肋関節、肋骨間、多裂筋、胸椎椎間関節を施術した。
一通り施術後、後屈したときの痛みも出なくなった。
また、施術後しばらく座位をとっていたがその間は痛みは出なかった。

普段、同じ姿勢をしていると出てくる痛みや起床時の痛みについては、今の時点では確認ができないため、しばらく様子をみてもらうこととした。

考察

腰椎椎間関節や仙腸関節の可動性がなかったため、腰部の脊柱起立筋が硬くなり血流が滞りがちになっていたと想像できる。
同じ姿勢をとっていると、更に血流が滞りブラジキニン(痛みを引き起こす化学物質で血管拡張作用がある)が滞留することで痛みを発していたと考えられる。

左骨盤の前傾があり左大腿直筋も硬かったため神経筋反射療法を行った。