高津整体院 > 施術対象の主な症状 > 股関節周り鼡径部の痛み

股関節周り鼡径部の痛み

股関節周り鼡径部の痛みは、何らかの病気が原因で痛みが出ている可能性や、身体の歪みが原因で股関節周りに炎症を起こしていたり、余計な負荷がかかることで痛みを発している可能性もあります。
まずは、整形外科などの医療機関の受診をお勧めします。

股関節周りの痛み例(目安)

股関節周り鼡径部の痛みの部位

股関節周り前面・後面の痛み

変形性股関節症

股関節の軟骨が薄くなったり骨が変形する病気です。
痛みは大腿や臀部、腰に出ることもあります。
原因が明らかでない一次性と原因が明らかな二次性があります。
二次性の原因には、先天性股関節脱臼、臼蓋形成不全、化膿性股関節炎、結核性股関節炎、股関節骨折、ペルテス病、大腿骨頭壊死症、大腿骨頭すべり症、関節リウマチ、強直性脊椎炎などがあります。

大腿骨頭壊死症

大腿骨の骨頭部分が壊死し、変形、痛み、可動域制限を起こす病気です。
痛みは大腿や腰に出ることもあります。
原因が明らかでない突発性大腿骨頭壊死症と原因が明らかな症候性大腿骨頭壊死症があります。
症候性大腿骨頭壊死症の原因には、骨折、ダイビングによる血管の空気塞栓、放射線治療などがあります。

股関節炎

股関節の使い過ぎなどで炎症を起こし痛みを生じます。

リウマチ性股関節炎

関節リウマチに伴う関節炎です。

化膿性股関節炎

股関節の関節包内部が細菌に感染して起こります。
大人でもなりますが、免疫力の弱い乳幼児に起こることが多く、乳幼児は股関節の骨や軟骨が未熟なため変形の後遺症が残る可能性が高く緊急に治療を要する病気です。
赤ちゃんが、特に原因がないのに、元気がない、発熱、股関節を動かすと痛がる場合や、幼児なら歩かなくなる、などのそぶりを見せる場合この病気の可能性があります。

臼蓋形成不全

股関節の大腿骨頭を受ける臼蓋(股関節の骨盤側)の出っ張りが少ないなど、大腿骨の荷重を受ける面積が狭い状態です。
荷重を受ける面積が狭いため変形性股関節症をきたすことがあります。

結核性股関節炎

結核菌の感染による関節炎です。
初期段階では診断がつきにくい病気です。

股関節周囲炎

歩いたり、股関節を動かすと股関節周りの筋肉に痛みを生じます。

強直性脊椎炎

筋肉や腱の骨の付着部に炎症が生じて徐々に骨化していく病気で原因は分かっていません。
10代後半から20代の男性に多い病気です。

先天性股関節脱臼

出生前または出生後に大腿骨頭が関節包に包まれたまま脱臼している状態です。
出生後は不適切なおむつの着け方が原因となることが多いです。

一過性大腿骨頭萎縮症

大腿骨頭内の骨髄に浮腫が生じ骨粗しょう症になり痛みを発します。骨折することもあります。

鼡径部痛症候群

キックをするサッカー選手などに多い病気です。
鼡径部中心に内もも、下腹部、臀部などに痛みを生じます。
股関節周りの筋肉の使い過ぎにより、炎症、弱化、拘縮などが起こり生じるといわれています。

大腿骨頭すべり症

10~16歳くらいの肥満男児に多い病気です。
大腿骨頭が骨端線の後方にすべり、痛みを生じ歩き方がおかしくなります。

股関節周り前面の痛み

股関節内転筋炎

股関節内転筋(股の内側の筋肉)の炎症です。

股関節インピンジメント

反復動作により関節軟骨や関節唇といった股関節の周辺構造に微細な損傷や変性をきたす疾患で、長時間の歩行や長時間の坐位などによって痛みが強くなります。

大腿臼蓋インピンジメント

大腿骨頸部と臼蓋が繰り返し接触し、関節軟骨や関節唇に微細な損傷や変形が生じる疾患で、活動性が高いスポーツを行う若年者に多い疾患です。
初期は長距離の歩行や運動量の増加で鼠径部や臀部に違和感や痛みを感じます。

鼡径ヘルニア、大腿ヘルニア

腹壁が弱まり腸が飛び出してくる(脱腸)疾患で、立っていきんだときに鼡径部に膨らみが出てきます。

単純性股関節炎

3~12歳の男児に多く、股関節を曲げたり伸ばしたりすると痛がり、跛行(歩くときびっこをひく)をきたします。
最初は膝や大腿を痛がることがあります。

ペルテス病(小児)

幼児期に大腿骨頭の近位骨端核の阻血性壊死をきたす病気です。
股関節の屈曲外転(曲げて開脚)制限と屈曲内旋(曲げて内側に捻る)制限がみられます。
最初は膝を痛がることがあります。

股関節開排制限(小児)

股関節の開だけが制限される病気です。
成長とともに臼蓋形成不全を生じることがあります。

股関節周り側面の痛み

筋炎

股関節外側の中殿筋や大腿筋膜張筋が炎症を起こすことがあります。

石灰沈着性腱炎

股関節周辺の筋肉や腱に石灰(カルシウム)が沈着し、時に激痛で歩行困難になる病気です。

滑液包炎

大転子の外側にある滑液包が機械的な刺激や観戦などにより炎症をお越し痛みや腫れを生じます。

弾発股

股関節を動かしたとき大転子と腸脛靭帯がこすれて、股関節の外側がはじけるような引っかかりを生じる現象です。

鼡径部まわりの組織

鼡径部まわりの組織

鼡径部には鼡径靭帯があり、鼡径靭帯と寛骨との間を腸腰筋(大腰筋、腸骨筋)、大腿動脈、大腿静脈、大腿神経、外側大腿皮神経、陰部大腿神経大腿枝、副閉鎖神経、リンパ管などが通ります。

鼡径靭帯には、腹筋の筋膜や大腿の筋膜が付着します。

奥には股関節があります。

鼡径部の筋肉、神経、血管、リンパ

股関節

股関節は、そけい部の中央やや下の奥にあり、関節包で覆われ、腸骨大腿靭帯、恥骨大腿靭帯、坐骨大腿靭帯で補強されています。
股関節の靭帯、腸骨大腿靭帯、恥骨大腿靭帯、坐骨大腿靭帯

股関節は、骨盤を横から見た時、骨盤下部のやや前の方にあります。
関節面は、斜めやや下前方外側を向いています。
骨盤の歪みや傾きによっては可動域に制限を受けます。
骨盤の傾斜と股関節の可動域制限

身体の歪みからくる股関節痛

股関節を動かす筋肉が硬い

股関節を動かす筋肉の一部が硬くなり筋力バランスが崩れると、股関節の回転軸がその硬い筋肉寄りにズレるため、動作時に引っ掛かりが発生し、組織が潰されるような引っかかるような痛みが出ることがあります。

歩く、走る、イスから立ち上がるなどの動作時に、
脚の付け根の前側が痛くなったり、
体操、ヨガ、ストレッチなどで、膝を抱えるような動作の時、
『引っかかるような』『詰まるような』『挟まるような』痛みがでます。

骨盤の歪み

股関節の形と位置と、骨盤の関節である仙腸関節の位置の関係から、腰の反りが無くなって腰が丸くなり、骨盤が後ろに傾くと、股関節で大腿骨は外側に回旋し、内側に捻りにくくなります。外股、がに股になります。
反対に、腰の反りが強く反り腰になると、骨盤が前に傾き、股関節で大腿骨は内側に回旋し、外側に捻りにくくなります。内股になります。

腰椎をはじめ脊柱の柔軟性がなくなり、骨盤の傾きが前傾か後傾に固定されると、股関節の可動域も制限されます。
制限されている状態で動きにくいほうに脚を出せば股関節周りの組織が無理に捻れることになり、組織の損傷につながります。

骨盤の歪みからくる股関節痛の例

トリガーポイントの関連痛

トリガーポイントとは、筋肉の一部が縮んで硬くなった筋硬結で、押すと痛みがあるポイントです。
他の部位に痛みやシビレなどの症状(トリガーポイント関連痛)を引き起こします。

カクッと膝や股関節の力が抜ける

股関節に付着する腱に過剰な刺激が加わると、不意に膝や股関節がカクッとなって力が抜けることもあります。
身体には、筋肉・腱などに限界を超えるようなストレスがかかると力が抜ける仕組み(自原抑制)があります。
腱が過剰に引っ張られたりすると、その腱につながる筋肉の神経信号が弱くなります。
つまり、力が抜けます。

また、主働筋に力が入ると拮抗筋の力が抜けるような神経の回路があります。
例えば、自然に膝を曲げたり、伸ばしたりする動作のとき、膝を曲げる筋肉(主働筋)に力が入ると、伸ばす筋肉(拮抗筋)の力が抜けるようになっています。
力が抜けないと膝を曲げることも伸ばすこともできません。
神経が何らかにより刺激されて過剰に神経信号が伝われば拮抗筋の力が必要以上に抜けてしまい、カクッとなってしまいます。

関連ページ