高津整体院 > 症例 > 右肩を挙げると痛い

右肩を挙げると痛い(症例)

主訴

右腕を挙げる動作で痛みがでる。
40歳代、男性、
デスクワーク。

問診

痛む部位は?

右肩の上腕と肩甲骨のつなぎ目の外側やや後ろ。

痛みの種類は?

ズキンとする痛み。

いつから?きっかけは?

きっかけはよく分からない。
いつのまにか痛みが出るようになった。

痛むタイミングは?

右腕を挙げる動作。
右肩外転80°くらいで痛みが出る。
夜間痛は出ない。

日常の生活で困ることは?

服を着替えるとき痛くて時間がかかる。
頭を洗うとき右手を自由に使えない。
野球のボールを投げられない。

評価

肩関節の可動性

右肩外転約80°で痛みと制限あり。
右肩甲骨の上方回旋制限あり。
右上腕外転で肩甲骨がほとんど動いていない。

仙腸関節の可動性検査

立位、
右AS腸骨、左PI腸骨。

座位、
右AS腸骨。

脊柱の可動性

伏臥位での脊柱可動性検査、
腰椎右椎間関節の可動性がない。
胸椎椎間関節全体的に可動性がない。
胸郭も柔軟性がない。

施術

六層連動操法

股関節、
仙腸関節、
腰仙部、
肋椎関節、
胸肋関節、
肋骨間、
胸椎椎間関節、
頸椎、
右三角筋、
右上腕二頭筋、
右上腕三頭筋、
を一通り調整した。

健側の筋を使った神経筋反射療法

右大胸筋、
右三角筋、
右僧帽筋、
右上腕二頭筋、
右棘上筋、
右棘下筋と小円筋、
右肩甲下筋、
右肩まわりの神経筋反射療法を行った。

施術後評価

右肩外転約120°まで改善した。
それ以上挙げると痛みが出る。
右肩甲骨の上方回旋の動きも出てきた。

2週間間隔で2~11回目の施術を行った。
回を追うごとに可動域は広がった。 初回と同じように施術した。
六層連動操法で
股関節、仙腸関節、腰仙部、肋椎関節、胸肋関節、肋骨間、胸椎椎間関節、頸椎、右三角筋、右上腕二頭筋、右上腕三頭筋を評価し必要に応じて施術した。
神経筋反射療法は
右大胸筋、右三角筋、右僧帽筋、右上腕二頭筋、右棘上筋、右棘下筋と小円筋、右肩甲下筋を施術した。

2週間後(12回目)。
前回の施術以降、日常生活で痛みはほとんどでなくなった。
野球のボールも投げられるようになった。
ストレッチなどで強めに伸ばすときや体操で普段しない動作をするとき、弱い痛みが出る。
前回迄と同様に施術した。

考察

右肩甲骨の可動制限があり、肩甲骨が動かない分余計な負荷が肩関節(肩甲上腕関節)にかかっていたと思われる。
最初の施術は、肩甲骨の動きを改善するため肩まわりの筋肉を緩めることに時間をかけた。