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頭蓋骨矯正

頭蓋骨が歪む

頭蓋骨は時間をかけて少しずつ歪むことがあります。

右の頬骨、こんなに出てたっけ?
あれ、右目だけとび出てる?
頭の形こんなに左右で違ったっけ?
むかしからこうだったっけ?
といったぐあいに、ある日突然気が付きます。

頭蓋骨は、22個(舌骨を入れると23個)の骨が複雑に組み合わさってできています。
下顎は顎関節という可動関節で側頭骨に連結していますが、下顎を除く21個の骨はそれぞれ縫合という不動関節で組み合わさっています。
縫合の形を見ると、とても歪むようには思えませんが、生きている間は多少の柔軟性(動き)があります。
そのため、頭に偏った力がかかると縫合の合わさり目の角度が変わって頭蓋骨全体が歪んできます。
骨折や発育段階で骨自体が変形してしまうということもあります。

頭蓋骨の分解模型・ソムソ社・実物標本から形取った成形模型

頭・顔の歪みの原因・歪む行為

噛合せが悪い

顎には咀嚼時で30㎏、噛み締めると60㎏くらいの力がかかるため、歯列矯正や歯の治療で冠やブリッジなどを入れた際、歯の噛み合わせが違ってしまうと、噛み締めたときの力で片側の上顎が押され頭全体が少しずつ歪んでくる可能性があります。

悪い習慣や打撲など

うつ伏せに寝て顔を横向きに押し当てる、
片手で頬杖をつく
片側で噛むクセ、
顔や頭の打撲、
などを繰り返していると、頭の上下前後の長さが左右非対称になってきます。

背骨の歪み

特に、首と頭の付け根である環椎後頭関節という関節に歪みがあると、後頭骨が傾いた状態になり、頭の重みで頭蓋骨全体が歪みます。

首や肩・背中の筋肉の張り

頭蓋骨の横と後ろには首や肩・背中からの筋肉が付着しています。
これら筋肉が張っていると頭蓋骨が引っ張られます。
例えば、側頭骨・後頭骨には、胸鎖乳突筋・僧帽筋といった強力な筋肉が付着しています。
これらの筋肉が張っていると、側頭骨・後頭骨は常に引っ張られている状態になります。
肩掛けカバンをいつも同じ側の肩にかける、片手で重いものを持つ、などは歪みの原因になります。

骨自体が変形している

骨折や発育段階で骨自体が変形してしまっていることもあります。
この場合、部分的に変形しているような印象になるかと思います。
例えば、目や耳の高さは同じなのに、右の後頭部だけ出っ張っている、といった具合にです。

骨自体が変形している場合、頭蓋骨矯正では改善しません。

頭蓋骨が歪むと発症する可能性のある症状

頭痛

頭蓋骨の孔や骨と骨との隙間から、神経や血管・リンパ管などが出ています。
この通り道が狭くなり、血管が圧迫されれば、血管性のズンキズキンという頭痛が出たり、神経が圧迫されればビーンと神経性の頭痛が出ます。
ただ、ほとんどの頭痛は首や筋肉の凝り、上部頸椎の歪みからきていると思われます。

顔面痛

圧迫される神経によって様々な症状がでます。
顔面神経が刺激されれば顔面の筋肉がピクピク痙攣します。
三叉神経が圧迫されれば顔面痛が出ます。

視力低下

神経や血管以外でも、眼球が収まっている眼窩という窪みが変形すれば眼球が圧迫され変形します。

斜視

眼球を動かす脳神経は蝶形骨の上眼窩裂という孔を通ります。
蝶形骨が歪むことで脳神経を刺激すると斜視を発症する可能性があります。

耳鳴りや眩暈

側頭骨という骨には鼓膜や平衡感覚を司る器官が入っています。
この骨が捻れれば耳鳴りや眩暈などを発症する可能性があります。

当院での頭蓋骨矯正

当院では、
ジョン・E・アプレジャー/ジョン・D・ブレデヴォーグ著「頭蓋仙骨治療」株式会社スカイ・イースト発行
ジョン・E・アプレジャー著「頭蓋仙骨治療Ⅱ」株式会社スカイ・イースト発行
を基本に安全な施術を心がけて行っています。

ゴリゴリ捻ったり押したりしません。
頭蓋骨は脳を保護する骨という性質上、施術は慎重に行います。
ほとんどの方は施術中眠ってしまいます。

頭蓋骨矯正の目的は、頭蓋骨の動きを改善して頭蓋骨の歪みからくる症状を解消することです。

施術は、受けた感覚が無いまま終わってしまいます。
また、一回一回の施術で変化は分かりません。
頭蓋骨矯正は、症状改善には数か月、歪み矯正には数年通院が必要です。
施術は、その点ご理解いただける方のみお受け致します。

顔の歪みを整える

片側の頬骨やアゴが出っ張っていたり、目の大きさが左右で違ったり、鼻や口が斜めだったり、耳の高さが左右で違ったり。
こういった状態を、眉間・口・顎のラインを真っ直ぐに、左右対称を目安に調整していきます。

単純に、「鼻を高くしたい」、「頬骨が出ているのを引っ込めたい」など希望の形に整えることとは違います。

頭の形を変えていくには数年かかります。
歯の歯列矯正に似ています。
歯並びの矯正が2~3年かかるように頭蓋骨矯正も数年かかります。

頭蓋骨の関節は縫合と呼ばれ不動関節に分類されます、歯根と歯槽の関節は釘植と呼ばれこちらも不動関節に分類されます。

※効果には個人差があります。
※顔の歪みは現状よりは改善はしますが、完全に左右対称になるわけではありません。
また、成人してから頭の形を変えていくには相当な期間がかかります。

小顔矯正と顔面輪郭矯正の違い

当院では、小顔矯正は行っていません。

当院では、頭蓋骨を行っていますが、顔や頭の輪郭(左右差)を整えたり、歪みからくる様々な症状を解消するためのものです。
結果的にむくみが取れて顔が小さく見えることもありますが、顔を小さくすることを目的とした小顔矯正は行っていません。

小顔矯正は、リンパマッサージなど「むくみ」を取ることを目的とした施術が中心となります。
顔の輪郭矯正は、頭蓋骨の歪みを正す施術が中心となります。

通常、顔が小さくなった、あるいは細くなったとしても、骨格(頭蓋骨)が縮小するわけではありません。
顔や頭のむくみが取れて小さくなったように見えます。
骨自体の形が変わるわけではありませんので、再度むくめば元に戻ります。

『頭の骨と骨の間が広がって顔が大きくなっている』という考え方もあるようですが、健康な状態では考えられません。

小顔矯正をご希望の方は、
小顔の施術コースなどがある、エステサロンや美容クリニックなどにご相談ください。

乳幼児の頭の変形矯正について

成人の頭蓋骨は、縫合で骨と骨が連結しています。

生まれたばかりの赤ちゃんの頭蓋骨は、まだ完全に骨化していません。
頭蓋骨の各骨の間には泉門と呼ばれる軟骨と繊維性結合組織からなる膜状の柔軟性のある組織が存在します。
枕や寝方で変形しやすい状態です。
泉門は生後2年くらいまでに骨に置き換わり縫合となります。

当院での頭蓋骨矯正は、縫合が硬くなって歪んでいる部位を動かして矯正します。
動かすといっても骨が移動するような動きではありません。
例えば、健康な前歯を指でつまんで前後にグラグラうごかすような動きです。
乳幼児の場合は、この縫合の部位は柔軟性のある組織ですので、硬くなっているということは考えられません。
もし頭の形が歪んでいるなら、クセがついているということです。
当院で行っている矯正方法では矯正できません。

乳幼児の頭の形の矯正については、大学病院の小児科で行っているところがありますので、まずは、小児科の先生にご相談ください。