高津整体院 > 症例 > 尻とふくらはぎに、張るような痛み

尻とふくらはぎに、張るような痛み(症例)

主訴

両側の尻と両側のふくらはぎに、張るような痛みがでる。
50歳代、男性、
主に在宅でデスクワーク。

尻とふくらはぎに、張るような痛み(症例)

問診

痛む部位は?

両側の尻と両側のふくらはぎのあたりだが、明確にここといえない。

痛みの種類は?

張るような突っ張るような痛み。

いつから?きっかけは?

30年くらい前から。
重い物を持って腰を痛めてから。
腰は今は痛く無い。

痛むタイミングは?

姿勢や動作に関係なく出たり出なかったり、今は出てない。
湿布貼ると痛みが緩和される。

評価

立位での姿勢

頭が重心より前に出ている。
胸椎後弯、腰椎後弯、骨盤後傾タイプの猫背。

動作での痛みと可動性確認

立位で、
後屈、側屈、回旋では痛みは出ないが、それぞれの動作で可動域が狭い。

座位で、
首の前屈で右上部胸椎可動制限。
首の後屈で両上部胸椎可動制限。
前後屈とも痛みは無い。

仙腸関節の可動性検査

立位、
両側AS腸骨、左PI腸骨。

座位、
右AS腸骨。

股関節の可動性

SLR両側とも40~45°(目測)。

脊柱の可動性

伏臥位での脊柱可動性検査、
腰椎右側はほとんど可動性がない。
上部胸椎も右側の可動性がほとんどない。

施術

六層連動操法

足関節、
アキレス腱、
ふくらはぎ、
股関節、
仙腸関節、
肋椎関節、
胸肋関節、
肋骨間、
腰仙部、
胸椎椎間関節、
を一通り調整した。

施術後評価

仙腸関節の可動性は改善した。
股関節の可動性はSLR両側とも70°(目測)くらいまで改善した。
座位での、首の前後屈で上部胸椎の可動域が広がったが、後屈の可動域がまだ狭いように感じる。
立位での、後屈、側屈、回旋では、それぞれの動作で可動域が広がった。

主訴の『両側の尻と両側のふくらはぎに、張るような痛み』については、今日は出ていないのと、最初の評価でも痛みの再現ができなかったため、しばらく様子をみてもらうこととした。

2カ月後。
同じ症状でご来院。
前回施術後、『しばらく痛みは出ていなかったが最近また痛みが出るようになった。』ということで、再度一通り状態を見て必要箇所を施術した。

その後も、
1~2カ月に一度ご来院され、一通り施術している。

考察

痛みが両側に出るのと、痛い部位に湿布を貼ると痛みが緩和されるということから、腰椎椎間板ヘルニアとは考えにくい。
筋肉が発している痛みと考えられる。

最初の施術後しばらく良かったが、また同じように痛みが出るようになったということで、治そうと思ったら生活習慣を見直す必要がある。

生活習慣を変えていくのは難しいが、筋肉は動かさないと硬くなり縮んでくるので、なるべくウォーキングやできればラジオ体操などで身体を動かした方が良いと伝えた。

現在、
『運動はしてない。在宅なのでほとんど座っている。歩く時間がほとんど無い、外に出ない日もある。』
という状況なので、一日30分くらいでも歩ければ、良い状態をもっと長くキープできる思う。