高津整体院 > 症例 > 脚の付け根が外側に出っ張ってきた

脚の付け根が出っ張ってきた(症例)

主訴

両脚の付け根が外側に出っ張ってきた、特に右。
50歳代、女性、
デスクワーク。

脚の付け根が外側に出っ張ってきた(症例)

問診

痛みは?

脚の付け根に痛みは無いが、肉離れした左ふくらはぎはまだ痛みが出る。

いつから?きっかけは?

ここ1カ月くらい。
1カ月前に左ふくらはぎの肉離れを起こしてかばっていたから?

どういうとき気になりますか?

ズボンを穿くとききつくなった感じ。
立っている時、立ち姿を鏡で見たり、触っても気になる。

評価

姿勢

立位

後ろから見て、
大転子が出っ張っている。

横から見て、
胸椎後弯、腰椎前弯、骨盤前傾タイプの猫背で弯曲がきつめ。

仙腸関節の可動性検査

立位、
右AS腸骨、左PI腸骨。

座位、
右AS腸骨。

股関節の可動性

可動域は正常範囲。
柔軟性があるほう。

脊柱の可動性

伏臥位での脊柱可動性検査、
胸椎と腰椎全体的にほとんど可動性がない。
胸郭も柔軟性がない。

施術

六層連動操法

仙腸関節、
腰仙部、
肋椎関節、
胸肋関節、
肋骨間、
胸椎椎間関節、
を一通り調整した。

健側の筋を使った神経筋反射療法

大腰筋と多裂筋の神経筋反射療法を行った。

施術後評価

見た目、
大転子の出っ張りは小さくなった。
腰椎前弯と骨盤の前傾は少し改善した。
胸椎後弯はほとんど変化していない。
今はジャージ着用のため、ズボンを穿いたときのきつい感じなどは後日確認していただくこととした。

今回、とりあえず気になるので診て欲しいということだったので、施術前後の写真撮影や採寸などはしなかった。

背臥位で腹筋を使って骨盤の前傾を治すエクササイズを教えた。

考察

骨盤が前傾すると骨盤の上側が狭くなり、股関節がある下側が広がる。
また、運動連鎖により大腿骨が内旋する。
大腿骨が内旋すると、骨盤正常位ではやや後ろに位置する大転子が真横にくる。
そのため骨盤下側の横が広がるような形になったと考えられる。

施術は胸椎、腰椎の弯曲を緩めて骨盤の前傾を戻すことを意識して行った。
腰椎の弯曲に影響する腸腰筋と多裂筋の調整も行った。