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腸肋筋

腸肋筋の付着部(起始と停止)

起始:
頸腸肋筋:第3~6肋骨の肋骨角
胸腸肋筋:
下位6本の肋骨の肋骨角上縁で腰腸肋筋停止部より内側
腰腸肋筋:
第11胸椎~第5腰椎の棘突起、
仙骨後面、
腸骨稜
停止:
頸腸肋筋:第4~6頸椎横突起
胸腸肋筋:
上位6本の肋骨の肋骨角上縁、
第7頸椎横突起
腰腸肋筋:下位6~7本の肋骨の肋骨角下縁
腸肋筋

腸肋筋の作用

脊柱の伸展、側屈、同側回旋、骨盤の側方移動

腸肋筋の支配神経と動脈

神経:
脊髄神経の後枝

動脈:
肋間動脈と腰動脈の後枝

腸肋筋のトリガーポイントと関連痛

●がトリガーポイントの位置、
赤く塗った領域がトリガーポイント関連痛領域です。
腸肋筋のトリガーポイント関連痛領域

腸肋筋のトリガーポイントを引き起こす要因

筋肉の酷使(長時間前かがみや前傾の姿勢で立つったり、物を持ち上げるなど)、
身体を早く曲げたり捻ったりする動作、
長時間動かずにいる、
長時間座る、
悪い姿勢で座る、
脊柱側弯症、
ズボンの後ろポケットに財布を入れて行動する、
外傷、
など。

身体への影響

腸肋筋のトリガーポイントは、
脊柱の動きの制限、
椅子から立ち上がったり、階段を上がったりすることが困難、
背中の痛み、
腰椎前弯の増大、
胸椎後弯の減少、
などを引き起こす傾向があります。

鑑別すべき疾患や症状

腸肋筋のトリガーポイントは、
坐骨神経痛、
線維筋痛症、
椎間板の病変、
肺または腹部臓器の疾患、
骨関節炎、
狭心症、
仙腸関節機能障害、
椎間関節機能障害、
などとの鑑別が必要です。