手をついたり、タオルや雑巾をしぼるように捻ると、『手首が痛い』とき、前腕をほぐすとよくなることがあります。
前腕の筋肉の張りからきている場合
手をついたり、タオルや雑巾をしぼるように捻ると、前腕の「捻り」が制限されて手首に無理がかかって痛いことがあります。
手を捻る時、前腕の尺骨と橈骨(とうこつ)が捻れますが、手首の関節はほとんど捻れません。この尺骨と橈骨の捻れが制限されると、手をついたり捻ったとき手首が捻れて痛みが出ます。
尺骨と橈骨の捻れの制限は、ほとんどの場合、筋肉の張りやこりが原因で起こります。
対処法
前腕の筋肉をもみほぐし、尺骨と橈骨を捻るようなストレッチ(図参照)をします。上腕の筋肉(上腕二頭筋・上腕三頭筋)などもほぐします。グリグリやってはいけません。
前腕の筋肉のほぐす部位は、腱鞘炎の治療法と同じですのでそちらを参考にしてください。
やってみて楽になるようでしたら、しばらくの期間続けてください。ある程度筋肉がほぐれても変化が無い場合は中止してください。
もし、捻っただけで痛い場合や、後から痛みが強くなるようでしたら中止してください。その場合、靭帯や腱などのスジが炎症をおこしている可能性があります。回復させるには安静が一番です。なるべく痛みがでないように手首に負担をかけないように生活して、時間の経過とともに回復を待つしかありません。
また、手首の手根骨に引っ掛かりがあると痛みが出ます。その場合、矯正が必要かもしれません。