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ゴルフで打つとき左手首が痛い(症例)

主訴

ゴルフでゴールを打つとき、変なあたりかたをすると左手首に痛みがでる。
70歳代、男性、
週2~3回ゴルフ。

問診

痛む部位は?

左手首。

痛みの種類は?

ズキンとする痛み。

いつから?きっかけは?

ここ数回のゴルフで。
きっかけはよく分からない。
いつのまにか痛みが出るようになった。

痛むタイミングは?

ゴルフでボールを打つときに変なあたりかたすると痛む。
野球で言えばバットの芯を大きく外して打つ感じ。
それ以外では痛みは出ない。

評価

手関節の可動性

左手関節の可動性が右と比較すると悪い。
手首を捻ったりしても痛みは出ない。

仙腸関節の可動性検査

立位、
右AS腸骨、左PI腸骨。

座位、
右AS腸骨。

股関節の可動性

可動域は正常範囲。
柔軟性があるほう。
前屈すると手が床に着く。

脊柱の可動性

伏臥位での脊柱可動性検査、
脊柱全体的にほとんど可動性がない。
胸郭も柔軟性がない。

施術

六層連動操法

左手根骨の動きが多少悪かったのを改善した。
仙腸関節、
腰仙部、
肋椎関節、
胸肋関節、
肋骨間、
胸椎椎間関節、
を一通り調整した。

健側の筋を使った神経筋反射療法

左前腕の屈筋と伸筋の神経筋反射療法を行った。

施術後評価

ゴルフで打つときだけ痛むということで、今の時点では痛みの確認ができないため、しばらく様子をみてもらうこととした。

4カ月後。
腰痛でご来院。
前回施術以降、左手首の痛みはでていないことを確認した。

考察

左手根骨の可動性が悪かったが、はっきり確認できる制限では無く。引っかかっている感じでもなかった。

左前腕の屈筋と伸筋が硬く張っていたため、関節の運動が十分行われず、手の内外旋の中途半端な(手首がねじれた)位置で力が入っていたと思われる。
ゴルフボールを打つときの衝撃の強さによっては、手根骨の靭帯に過剰な負荷がかかり痛みが出ていたと考えられる。

左手根骨の六層連動操法と左前腕の神経筋反射療法のみの施術でも改善は見込めたが、身体の運動連鎖の不具合からの可能性を考え脊柱全体と肋骨まわりも調整した。