手をついたりタオルや雑巾をしぼるように捻ると『手首が痛い』ときの自分でできる対処法をご紹介します。
常に痛い場合や、少し動かしただけで痛い、力をいれるだけで痛い、手首を押すだけで痛い、などの場合は適応外ですので行わないでください。
考えられる原因
手をついたりタオルや雑巾をしぼるように捻るとき手首が痛い原因として考えられるのは、手根骨という手首の骨の可動性の問題です。
手首を曲げるとき、橈骨と手根骨が連動してスムーズに動かないと、手をついたり、手首を捻ったとき、部分的に靭帯や骨などに強い負荷がかかり痛みを発します。
それでも更に負荷をかけると捻挫や骨折する可能性があります。
手首の靭帯が傷んで手根骨の可動性が不安定になっていることも考えられます。その場合なるべく手首に負荷を掛けないようにして靭帯の回復を待ちます。
サポーターで保護しても良いのですが、ある程度負荷がかからないと靭帯は強くなりません。サポーターに頼っているといつまでも治りません。
判断
手首の動きを左右で比較します。
反対側の手の指で手首を押さえ、掌屈・背屈を繰り返し、痛い方と痛く無い方の動く感じを比較します。
次に、左右の手の指を組み、橈屈・尺屈を繰り返し、痛い方と痛く無い方の動く感じを比較します。
動かしてみて、引っ掛かりや硬さ、逆に動きすぎる、など左右差を感じたら、可動性を改善します。
手根骨の可動性を自分で改善する
痛みを感じない範囲の強さや角度で行うのが大事です。痛みは『それ以上やると壊れますよ』という合図です。
手首の動きは、掌屈・背屈、橈屈・尺屈の2方向のみです。捻るような回旋の動きはできません。
タオルや雑巾をしぼるような捻る動きは、橈骨と尺骨が捻れることで可能になります。
したがって、掌屈・背屈、橈屈・尺屈の動きを誘導します。
掌屈・背屈は、手根骨を指で押さえてスムーズに動くように誘導します。
橈屈・尺屈は、左右の手の指を組み誘導します。
手をブラブラするだけでも改善することがあります。
手根骨に付着する筋肉が硬くなり手根骨の可動性が制限されることもありますので、前腕や手の筋肉が硬くなっていたらほぐします。
即効性はありません。
やり過ぎない程度に、1日数回を3日~1週間くらい続けてみてください。
手首が動きすぎる場合は、靭帯が傷んでいる可能性があります。その場合、回復には更に時間がかかります。
もし、やってみた後に痛みが強くなるようでしたら中止してください。