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外反母趾の矯正

外反母趾とは、足の親指が変形し、第ニ指の方へ曲がっている状態をいいます。
身体の中心から見て、親指が外側に反っている(外反)ために外反母趾と呼ばれています。

通常の外反母趾は、ハイヒールや幅の狭い、キッチリとした隙間の無い靴が原因で起こると言われています。
幅の狭い靴を履いていると、足裏の横アーチが凹だったものが扁平になり逆に凸になってしまいます。
すると、親指の付けの骨(第一中足骨)が回旋変位を起こし、親指が付け根のところから外反し外反母趾となります。
親指の付け根のあたりがめくれ上がるような状態です。
他に、親指の付け根の骨の奇形で出っ張って曲がったように見えるものや、リュウマチ、ヘバーデン結節などの病的なものがあります。

通常、足の指だけ捻れて外反母趾になっていることはありません。
下肢の内旋や骨盤の前傾または前方変位などを伴います。
根本的に治す場合は、骨盤や下肢の捻れも改善する必要があります。

外反母趾、外反母趾の骨の捻れ方

外反母趾の痛みの原因

歩行時や立位などで、足の親指の付け根や、その隣の骨との間が痛くなる

母趾の付け根が外反(変形)すると、母趾を曲げる筋肉の腱や靭帯、骨と骨の間の組織などが無理に伸ばされて、炎症を起こしたり、種子骨という豆状の骨がずれ、痛みが出ます。

第1中足骨と足根骨の可動制限が原因の場合もあります。
体重は、親指の付け根・小指の付け根・踵(かかと)の足の3点にかかります。特に歩行時、踏み切る際に親指の付け根に体重がかかります。
親指の付け根の第1中足骨には、種子骨といって小豆のような骨が2個付いていて、この2個の種子骨で体重を支えます。
第1中足骨に可動制限があると、この2個の種子骨がずれるため本来体重を支える部位ではない部位に体重がかかります。

足の筋肉の外反母趾への影響

長母趾屈筋は 母趾を曲げる筋肉で、 歩行の際、地面を蹴ったり、 足の縦のアーチを支えたりします。
外反母趾になってしまうと、図にあるとおり、 歩行するだけで 外反を強めるように働きます。
よって、 何も対策をしないと 日々悪化していきます。

長母趾屈筋の外反母趾への影響

足の親指の付け根の外側(凸の部位)が靴の内側に当たって痛い

外反の角度が大きくなると靴の中での当たりが強くなるので、こすれて赤く腫れたり、タコやマメなどができます。
外反の角度がさほど大きくない場合は、第1中足骨と足根骨の可動制限が原因の場合もあります。
関節に可動制限があると靴の中で当たりが強くなりますので、矯正して可動性が回復すると改善されます。

外反母趾の対策

矯正、テーピング、エクササイズ

整体の矯正で治る可能性がある外反母趾は、
骨の変形や種子骨の脱臼がない外反母趾で、第1中足骨と第1基節骨の関節(第1中足趾節関節)の捻れによる外反母趾です。

靭帯と筋肉が弱化したところと、硬くなったところがあります。
治すには、硬くなっている組織をほぐし、骨格を整え、弱化した筋肉を強化します。
筋肉が強化されるまではテーピングや、外反母趾用のサポーター、エクササイズをします。
骨盤や下肢の捻れも改善する必要があります。

外反が大きい状態では、第1中足骨と第2中足骨の間が広がり、軟部組織が増殖して隙間を埋めています。
そのため、単純に骨の歪みだけ戻せば治るというものではありません。相応の時間がかかります。

また、外反母趾の原因になる、ハイヒールや幅の狭い靴などは履かないようにします。

手術

骨の変形の程度によっては整体の施術で痛みは緩和されることはありますが、変形した骨自体は元通りになりません。

変形した外反母趾は、テーピングや外反母趾用のサポーターなどで痛みを緩和させることも可能かもしれませんが、外反母趾は変形が進み悪化していきますので、治療は手術しかありません。
外反母趾の痛みの程度や年齢によっては、早めに整形外科などの医療機関を受診することをお勧めします。

また、外反母趾になった原因を見つけて改善する必要があります。
手術で良くなっても再度変形してしまいます。