肋椎関節機能障害は第一肋椎関節に多く、
胸肋関節機能障害は仙腸関節機能障害による二次性のものが主です。
症状
運動制限
肋椎関節の可動性が減少すると、胸郭の運動、体幹の運動が制限され呼吸が浅くなります。
肩関節の運動が制限されることがあります。
動作時の痛み
深呼吸や体勢を変えるとき肋椎関節や胸肋関節に痛みを発します。
とくに起床時など、しばらく動かなかった後、起き上がる際に体幹全体に筋肉痛のような痛みが出ることがあります。
関連痛や感覚異常の領域
肋椎関節や胸肋関節の機能障害では、各肋骨や上肢に痛みやしびれ、感覚鈍麻などの感覚異常を引き起こします。
第一肋椎関節
僧帽筋上部、T1棘突起から第一肋骨に沿った背部の領域、上腕および前腕の後外側、母指および母指と示指の背側に至る領域。
第二胸肋関節
前胸壁の第二胸肋関節から大胸筋上部、上腕および前腕の前外側、母指と示指の掌側に至る領域。
第三胸肋関節以下
各肋骨に沿った前胸部、下位の胸肋関節では、より尺側に近づく領域。