主訴
座ってると左のお尻の奥がだんだん痛くなってくる。
60歳代、男性、
デスクワークで主にパソコン作業。
問診
症状と部位は?
左のお尻の奥(梨状筋のあたり)が痛くなってくる。
どういうとき症状が出ますか?
椅子やソファに2~3時間座っていると、だんだんと痛くなる。
動いているときは出ない。
いつから?きっかけは?
一か月前、雨の日に滑って転倒してから。
転倒したとき左の尻を打った。
評価
仰臥位で、
右股関節内転制限(左と比較して)あり。
左股関節屈曲膝屈曲で水平内転制限あり。
痛みの再現
しばらく椅子やソファに座ってるときだけ痛むので、今は再現できない。
仙腸関節の可動性検査
立位、
左仙腸関節可動性なし。
座位、
左仙腸関節可動性なし。
仙腸関節と脊柱の可動性検査
座位、
左腰仙部可動性なし。
伏臥位、
左仙腸関節可動性なし。
左腰仙部可動性なし。
脊柱全体的に右側の可動性がない。
左第1肋骨椎関節可動性なし。
施術
六層連動操法
股関節、
仙腸関節、
肋椎関節、
胸肋関節、
肋骨間、
腰仙部、
腰椎椎間関節、
胸椎椎間関節を一通り調整した。
施術後評価
最初の評価での、 仰臥位で、右股関節内転制限と左股関節屈曲膝屈曲で水平内転制限は改善した。
しばらく椅子やソファに座って痛みが出るかどうかは、今は確認できないため、しばらく様子をみてもらうこととした。
考察
左仙腸関節と左腰仙部が異常に硬かった。 一か月前に転倒したとき、身体が防御反応を起こして左の仙腸関節から腰仙部あたりの筋肉が緊張し、そのまま硬くなったと思われる。