梨状筋の付着部(起始と停止)
起始:
仙骨の前面で外側
停止:
大腿骨大転子の上縁
梨状筋の作用
股関節で大腿を外旋、
大腿が股関節で60°以上屈曲時に大腿を内旋、
大腿が股関節で90°屈曲時に大腿を外転
梨状筋の支配神経と動脈
神経:
仙骨神経叢(L5、S1、S2)
動脈:
上殿動脈、下殿動脈、内陰部動脈
梨状筋のトリガーポイントと関連痛
●がトリガーポイントの位置、
赤く塗った領域がトリガーポイント関連痛領域です。
梨状筋のトリガーポイントを引き起こす要因
筋肉の酷使、
転倒を防ごうとして無理な力が入る、
重い荷物を持ち上げる、
梨状筋を長時間短縮させる姿勢、
足を同じ位置のまま長時間アクセルを踏む、
側臥位で上側の大腿を屈曲内転させて眠る)、
外傷、
仙腸関節捻挫、
股関節関節炎、
モートン病、
左右の脚長の違い、
距骨下関節での足の過度の回内、
など。
身体への影響
梨状筋のトリガーポイントは、
座位で静止しているのが困難、
股関節で大腿の内旋制限、
股関節で大腿が外旋することで足が外反、
仙腸関節機能障害、
排便時の直腸の痛み、
臀部後面や側面に痛み、
大腿後に痛み、
などを引き起こす傾向があります。
鑑別すべき疾患や症状
梨状筋のトリガーポイントは、
仙腸関節機能障害、
椎間板ヘルニア、
梨状筋症候群、
椎間関節症、
などとの鑑別が必要です。