腓腹筋の付着部(起始と停止)
起始:
内側頭:大腿骨の内側顆および隣接する部分、膝関節包
外側頭:大腿骨の外側顆および隣接する部分、膝関節包
停止:
踵骨腱(アキレス腱)を介して踵骨後面
腓腹筋の作用
足関節で足を底屈、
足根関節で足を内反、
膝関節で下腿を屈曲
腓腹筋の支配神経と動脈
神経:
脛骨神経(S1、S2)
動脈:
膝窩動脈の腓腹枝
腓腹筋のトリガーポイントと関連痛
●がトリガーポイントの位置、
赤く塗った領域がトリガーポイント関連痛領域です。
腓腹筋のトリガーポイントを引き起こす要因
筋肉の酷使(上り坂を歩いたり走るなど)、
長時間筋肉を短縮する(ハイヒールを履く、足を底屈したまま寝る、足を底屈させてアクセルを踏むなど)、
座面の低い自転車をこぐ 、
ビーチなど起伏のある地面を歩く 、
腓腹筋の冷え 、
ギブス装着などで動かせない姿勢が続く 、
前かがみで長時間立つ 、
ゴムがきつい靴下を履く 、
S1神経の圧迫 、
など。
身体への影響
腓腹筋のトリガーポイントは、
ふくらはぎの痙攣、
間欠性跛行 、
上り坂を歩くとき膝後面に痛み、
などを引き起こすことがあります。
鑑別すべき疾患や症状
腓腹筋のトリガーポイントは、
後方のコンパートメント症候群、
成長痛、
深遠静脈血栓、
S1神経圧迫、
などとの鑑別が必要です。