腹直筋の付着部(起始と停止)
起始:
恥骨結合と恥骨稜
停止:
剣状突起の前面、
第5~7肋骨の肋軟骨の表面
腹直筋の作用
脊椎関節で体幹を屈曲、
脊椎関節で体幹を側屈、
腰仙関節で骨盤を後傾、
腹部内臓の保護
腹直筋の支配神経と動脈
神経:
肋間神経の前枝(T7~T12)
動脈:
上下腹壁動脈の筋枝
腹直筋のトリガーポイントと関連痛
●がトリガーポイントの位置、
赤く塗った領域がトリガーポイント関連痛領域です。
腹直筋のトリガーポイントを引き起こす要因
筋肉の酷使(過度の筋トレ・エクササイズ、便秘時の排便いきみ、慢性の咳、長時間の強制的な腹式呼吸など)、
腹部への過負荷、
不良姿勢、
外傷、
外科手術の切開による傷、
内臓疾患、
情緒的ストレス(防御反応として腹壁が緊張する)、
など。
身体への影響
腹直筋のトリガーポイントは、
広範囲の腹部不快感、
胸やけ、消化不良、腹部内臓の痛み、悪心、下痢、嘔吐などの内臓症状、
心臓の下面全体に疼痛(上部左側のトリガーポイントの場合)
などを引き起こす傾向があります。
鑑別すべき疾患や症状
腹直筋のトリガーポイントは、
消化性潰瘍、、
裂孔ヘルニア、、
線維筋痛症、
虫垂炎、
大腸炎、
小腸内感染症、、
尿管疾患、
胆嚢炎、
月経痛、
女性生殖器疾患、
仙腸関節機能障害、
腰椎椎間関節機能障害、
などの内臓疾患との鑑別が必要です。