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後頭前頭筋(後頭筋と前頭筋)

後頭前頭筋は、
頭皮を前後に動かし眉をつりあげる働きをします。主に驚いた表情をつくります。
前額部の前頭筋の2つの筋腹と後頭部の後頭筋の2つの筋腹が帽状腱膜で結合しています。
後頭前頭筋、後頭筋と前頭筋の付着部、起始、停止

後頭筋

後頭筋の付着部(起始と停止)

起始:
帽状腱膜
停止:
上項線の外側2/3~後頭骨乳突部

後頭筋の作用

帽状腱膜を後ろに引き固定する

後頭筋の支配神経と動脈

神経:
顔面神経よりの後耳介神経

動脈:
後頭部は後耳介動脈の後頭枝と後頭動脈の下行枝

前頭筋

前頭筋の付着部(起始と停止)

起始:
冠状縫合の高さで帽状腱膜
停止:
眉の上の皮膚

前頭筋の作用

眉をつり上げ、額にしわを寄せる

前頭筋の支配神経と動脈

神経:
顔面神経の側頭枝

動脈:
前頭部は浅側頭動脈の前頭枝

後頭前頭筋のトリガーポイントと関連痛

●がトリガーポイントの位置、
赤く塗った領域がトリガーポイント関連痛領域です。
後頭筋・前頭筋のトリガーポイントの関連痛領域

後頭前頭筋のトリガーポイントを引き起こす要因

筋肉の酷使(額に皺を寄せる癖)、
外傷、
後頭筋は後頸筋群のトリガーポイントによって引き起こされる、
前頭筋は胸鎖乳突筋のトリガーポイントによって引き起こされる、
など。

身体への影響

後頭筋のトリガーポイントは、
後頭、眼球後部の頭痛、
後頭部圧迫時の不快感(枕に後頭部をのせるなど)、
眼痛、
などを引き起こす傾向があります。

前頭筋のトリガーポイントは、
額の頭痛、
眼窩上神経の絞扼、
などを引き起こす傾向があります。

鑑別すべき疾患や症状

後頭前頭筋のトリガーポイントは、
片頭痛、
頭部神経痛(大後頭神経痛)、
との鑑別が必要です。