背側骨間筋(手)の付着部(起始と停止)
起始:
全中手骨の隣接面
停止:
第1背側骨間筋:
示指の基節骨の橈骨側と伸筋腱膜
第2背側骨間筋:
中指の基節骨の橈骨側と伸筋腱膜
第3背側骨間筋:
中指の基節骨の尺骨側と伸筋腱膜
第4背側骨間筋:
環指の基節骨の尺骨側と伸筋腱膜
背側骨間筋(手)の作用
中手指節関節で示指、中指、環指を外転、
中手指節関節で示指、中指、環指を屈曲、
近位・遠位指節間関節で示指・中指・環指を伸展
背側骨間筋(手)の支配神経と動脈
神経:
尺骨神経の深掌枝(C8、T1)
動脈:
深掌動脈弓
背側骨間筋(手)のトリガーポイントと関連痛
●がトリガーポイントの位置、
赤く塗った領域がトリガーポイント関連痛領域です。
※掌側骨間筋および虫様筋(手)の関連痛パターンと区別されない
背側骨間筋(手)のトリガーポイントを引き起こす要因
筋肉の酷使、
ペンでものを書くなど長時間指でつまむ動作、
キーボードを打つ、
ピアを弾く、
指の関節炎、
継続して力強く指を使う、
など。
身体への影響
背側骨間筋(手)のトリガーポイントは、
筋が付着する指に沿った疼痛、
指の複雑な動きが困難および筋力低下、
指の関節炎、
指の凝り、
指の関節痛や腫脹、
正中神経の絞扼、
尺骨神経の絞扼、
などを引き起こす傾向があります。
鑑別すべき疾患や症状
背側骨間筋(手)のトリガーポイントは、
指の関節炎、
指の関節機能障害、
頸部椎間板症候群、
手根管症候群、
胸郭出口症候群、
C6神経根障害、
尺骨神経障害、
腕神経叢の絞扼、
などとの鑑別が必要です。