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慢性頭痛(一次性頭痛)

慢性頭痛は、
めまい・吐き気などの症状を伴うこともあります。
いわゆる「頭痛もち」の頭痛で、脳や体に疾患がないのに、繰り返し起こります。

慢性頭痛の種類

片頭痛(偏頭痛)
群発頭痛
筋緊張性頭痛(緊張型頭痛)
頭部神経痛
低髄液圧性頭痛
労作性頭痛

片頭痛(偏頭痛)

片頭痛(偏頭痛)の痛みは、こめかみから目にかけてあるいは後頭部まで、頭の片側か両側が、脈打つようにズキンズキンと痛む拍動性の痛みです。
頭や首の血管がなんらかの理由で拡張し、痛みが発生します。
その血管が拡張する原因や痛みが発生するメカニズムについてはまだ解明されていません。
説としては「血管説(セロトニン説)」と「神経説」があります。
片頭痛(偏頭痛)の前駆症状(前ぶれ)として閃輝暗点・首すじの張り・生あくびなどが頭痛に先行して現われることがあります。
随伴症状として吐き気・嘔吐などを伴ないます。
遺伝する頭痛とされています。

※閃輝暗点(せんきあんてん)とは、
視野の一部に閃光を感じ、それがきらきらした光の波となり視野周辺に向かって広がっていき、その内部が見えなくなる現象で、
頭痛の前ぶれとして起こることがあります。

片頭痛(偏頭痛)の特徴

拍動性の頭痛
片頭痛(偏頭痛)の痛みは頭部の血管から発する痛みです。
血管が拡張し押し広げられる(血管の組織が張る)ことが痛みとなります。
動脈は脈打つたびに拡張しますから、脈に一致してズキンズキンとした痛みになります。
血管の拡張があまりにも強い場合は拍動感を感じないこともあります。

血縁者に同じような頭痛をもった人がいる
遺伝する頭痛とされていますが、必ず発症するわけではありません。

若いうちに発症する
片頭痛(偏頭痛)のほとんどは30歳までに発症する。
日本人の場合発症する年齢は、10歳代が最も多く次いで20歳代・10歳未満の順で、この合計で80~90%です。

頭痛の前に前駆症状(前ぶれ)がある
閃輝暗点や目のかすみなどの眼症状や、首すじの張り・生あくび・眠気・気力減退などの前駆症状が出る場合があります。
必ず出るわけではなく20%の人は前駆症状が出ません。
子供の場合は明確でない場合があります。

頭痛の出る日と出ない日がある
毎日頭痛が出るわけではなく時々発作的に現われます。
頭痛発作の頻度は個人差があり、少ない人で年1~2回、多い人で週3~4回、希にほぼ毎日頭痛が出る場合もあります。
年齢を経ると回数が増えるが痛みの程度は軽くなることが多いそうです。

随伴症状として吐き気・嘔吐
随伴症状として吐き気・嘔吐などを伴ないます。
嘔吐は40歳を過ぎると少なくなります。

片頭痛(偏頭痛)の原因

片頭痛(偏頭痛)の原因は、まだ完全に解明されていません。 説としては「血管説(セロトニン説)」と「神経説」があります。

「血管説(セロトニン説)」
なんらかの原因で、血液中の血小板から多量のセロトニンが放出されると、一時的に血管が収縮する。
この時、片頭痛の前駆症状(閃輝暗点など)を引き起こす。
その後、セロトニンが減少していくと、逆に血管の拡張が起こる。
収縮⇒拡張への反動により、血管は元の広さよりさらに拡張するため、痛みが生じる、という説。
心臓が鼓動するたびに血管の血圧が上下するため、脈と一致した痛みが起こるというもの。

「神経説」
なんらかの原因で、血管の収縮をコントロールしている神経が刺激されて、血管が拡張され頭痛が起こる、という説。

筋トリガーポイント関連痛
首や頭部のこりがひどい場合、筋トリガーポイントの関連痛の可能性があります。
胸鎖乳突筋、頭板状筋、頸板状筋、頭半棘筋、後頭下筋群、前頭筋のトリガーポイント関連痛は、片頭痛と診断されることがあります。
トリガーポイント関連痛は肩こりから頭痛をご覧ください。

片頭痛(偏頭痛)の誘因など

寝すぎ
睡眠不足
ストレスから開放されたとき
強い光
風呂、サウナ
アルコール
ビタミンEの摂取(血管拡張作用がある)
など

片頭痛(偏頭痛)の対処法

日常(痛くない状態のとき)
自分の痛みを誘う誘因を避ける
規則正しい生活をして緊張とリラックスの差を少なくする
ビタミンEを摂取していたら止める

痛くなったら
暗い静かな部屋で安静にする
痛む部分を冷やす
痛む部分の血管を圧迫する
鎮痛薬(病院や市販の薬)
カフェイン(コーヒーやお茶)を摂る
など

群発頭痛

群発頭痛の痛みは、いつも決まった片側の目の奥に起こる、眼をえぐられるような激痛です。
1~2か月の群発期が2年に1回~年2回くらい現れます。群発期には頭痛は一日一回~数回出現し、一回の頭痛は1~2時間続きます。
群発頭痛が発症する原因ははっきり分かっていませんが、片頭痛(偏頭痛)と同様に血管の拡張から起こる痛みとされています。
随伴症状として、頭痛側で、流涙・結膜充血・鼻閉・鼻汁分泌・発汗などを伴います。

群発頭痛の特徴

いったん頭痛が始まると1~2ヵ月間の間(群発期)、連日のように現れる。
群発期には、頭痛は一日1回~数回現れ、一回の頭痛は1~2時間続く。
群発期は2~3年に1回から年に2回くらい現れる。
群発頭痛は、いつも決まった片側に現れる。
痛みの強さは、頭をかかえてころげまわるほど激痛で、最も痛い頭痛といいます。
頭痛側で、結膜が充血したり、鼻がつまったり、顔に汗をかいたり、まぶたが腫れたりします。
男性に多い頭痛です(女性もあるが少数)

群発頭痛の原因

群発頭痛の原因は、まだ解明されていません。
痛みの元は、群発頭痛の発作中に側頭動脈の拡張が確認されていることから、片頭痛(偏頭痛)と同様に血管の拡張から起こる痛みとされています。

群発頭痛の誘因など

群発期中は、飲酒で頭痛が誘発されます。
ニトログリセリンのような血管を拡張する薬も群発頭痛を誘発します。

群発頭痛の対処法

群発期中はアルコールを避ける
頭痛が出そうになったら、窓を開け、深呼吸を繰り返す
痛むところを冷やす
鎮痛薬を飲む
酸素吸入が特効的・・・病院で酸素を吸わせてもらう
など

筋緊張性頭痛(緊張型頭痛)

筋緊張性頭痛(緊張型頭痛)は、頭蓋筋の持続性収縮によって生ずる筋肉から発する頭痛で、年齢・性別・遺伝に関係なく、慢性頭痛の中では頻度が高いです。
痛みは一般的に鈍痛で、均一性の痛みを呈します。
血管性頭痛よりも通常痛みは軽いです。
痛みの部位は後頭部~項部(うなじ)を中心に、頭部全体に広がることもあります。
頭痛の程度は個々にままちまちで経過とともに持続時間が延長して一日中痛みが続く場合もあります。
鈍痛に拍動性頭痛を伴う場合、混合性頭痛と呼ぶことがあります。

筋緊張性頭痛(緊張型頭痛)の特徴

均一性の痛み
圧迫感、絞扼感、頭重感など。
「鉢巻きをしているような」「帽子をかぶったような」「頭に何か乗っているような」スッキリしない感じ。
脈拍とは一致しない軽いズキズキ感を伴うこともあります。

後頭部から首筋にかけて
痛みは後頭部から首筋にかけての両側に出ます。
頭全体に及ぶこともあります。

頭痛の頻度は、月に数回~毎日

痛みは、数十分~一週間
痛みは、数十分~一週間くらい、あるいは毎日持続します。
若干強くなったり弱くなったり変動はあるものの、スッキリとした日が無い。

めまいを起こすことがある
急に首を回したときなど、一瞬フワッとしためまいを起こすことがあります。

吐き気や嘔吐は伴わない
吐き気や嘔吐は伴わない。
痛みのため夜間目が覚めることはない。

筋緊張性頭痛の原因・誘因

緊張型頭痛の痛みは頭部周辺の筋肉の緊張・筋肉疲労によって起こるとされています。

筋肉疲労の原因は、筋肉が弱い・悪い姿勢などが考えられます。

頭部周辺の筋肉が緊張する原因は、頚椎のわん曲異常・悪い姿勢・精神的ストレスなどがあります。
頚椎のわん曲異常とは、正常な頚椎は首全体として反っている(前に凸)(生理的前彎)のに対し、棒みたいに真っ直ぐ(ストレートネック)だったり、反りが逆になっている場合をいいます。
この状態では、後頭部~首の後部の筋肉は常に張っている状態です。

筋緊張性頭痛の対処法

下を向いている姿勢を避ける・・・首の筋肉疲労・頚椎のわん曲異常の原因になる。スマートフォンをよく使う人は注意。
枕の高さをチェック・・・枕が高いと、頸椎と後頸筋群が牽引され伸びるため負担がかかる。アゴを引くような格好になる高さの枕は頚椎のわん曲異常の原因にもなる。
骨格の歪みを改善する。
マッサージ・指圧・ストレッチなどで筋肉の緊張をほぐす。
お風呂で身体全体をよく温める・ストレスをためない。
など

頭部神経痛

顔面・側頭部・後頭部~頭頂部に分布している三叉神経・後頭神経(大耳介神経・小後頭神経・大後頭神経の総称)が刺激され神経に沿ってビリッとした痛みが生じるものを、三叉神経痛・後頭神経痛あるいは大耳介神経痛・小後頭神経痛・大後頭神経痛などと呼びます。


三叉神経痛は顔面に、大耳介神経痛は耳の後ろに、小後頭神経痛は側頭部に、大後頭神経痛は後頭部から頭頂部にかけて痛みが出ます。

頭部神経痛の特徴

ビリッビリッと一瞬電気が走るような痛みを繰り返す。痛みの程度は様々で、チクチクとした痛みだったり、強い場合は、゛焼け火箸を突き刺されたよう゛な痛みの場合もあります。
皮膚の表面に近い部分の痛み。
異常を生じている神経が分布しているエリアだけ痛みがでる。

頭部神経痛の原因

三叉神経痛も後頭神経痛も原因はハッキリ解明されていません。
三叉神経痛は血管によって圧迫されているという説があり、後頭神経痛は脊椎から出たところで圧迫されるという説や、後頭部~後頸部の筋肉で圧迫されるのではないかという説があります。

頭や首の歪みから
頭と首の付け根(環椎後頭関節)や頸椎の配列が歪み、頭部神経が圧迫されている可能性があります。
頭半棘筋トリガーポイントは、大後頭神経の絞扼を引き起こす傾向があります。

頭部神経痛の対処法(整体の視点から)

痛みが出る側の、首と頭のつなぎ目を軽く伸ばすように頭を下に向けると一時的に治まるかもしれません。
例えば、左の後頭部が痛い場合、アゴを引いて頭を右に傾けるような体勢になります。
神経圧迫を緩めるような体勢です。

または、上記の逆、
痛みが出る側の、首と頭のつなぎ目を縮めるように頭を後ろに倒すと一時的に治まるかもしれません。
例えば、左の後頭部が痛い場合、頭を左斜め後ろに傾けるような体勢になります。
神経を圧迫している筋肉を緩めるような体勢です。

頭部の神経

図は ネッター解剖学図譜より・図をクリックすると拡大します。

頭部の神経

低髄液圧性頭痛

脳脊髄液の液圧低下のために起こる頭痛。
低髄液圧症候群の症状の一つ。

起立性頭痛・偏頭痛・緊張性頭痛などが起こりやすい。

起立性頭痛は、横になっていると何ともなく、起き上がると痛みが強くなる頭痛で、立位・座位だと髄液が下降してしまうため、悩と硬膜の間にある静脈が牽引され、硬膜の痛覚を刺激することにより起こる。

脳脊髄液とは

脳脊髄液(CSF/cerebrospinal fluid)は、
悩と脊髄を化学的・物理的に保護している無色透明な液体です。

脳脊髄液には、
酸素・グルコース・タンパク質・乳酸・
尿素・白血球・イオン(Na、K
Ca2+、Mg2+、Cl、HCO3-
が含まれます。

脳脊髄液の生成と循環

脳脊髄液は、悩室と呼ばれる脳内の空洞にある脈絡叢(みゃくらくそう)で血液から産生されます。
脳脊髄液は悩室からクモ膜下腔、脊髄の中心管を循環し、クモ膜顆粒(クモ膜絨毛)から血中に再吸収されます。

通常、約20ml/h(480ml/日)のペースで作られ、同じペースで血中に再吸収されるため脳脊髄液圧は一定です。

脳脊髄液の機能

物理的な保護
緩衝材となり悩と脊髄を衝撃から守ります。

化学的な保護
ニューロンが信号を正確に伝達するための化学環境(イオン構成)を整えます。

輸送
血液と神経組織の間で、栄養分と老腐敗物を交換する媒体となります。

労作性頭痛

労作性頭痛とは、何らかの特定の動作をしたときのみ起こる頭痛をいいます。

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