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組織の変形変化

萎縮

萎縮とは、正常な状態から、個々の細胞が小さくなり、結果的に細胞の集まりである組織・器官が小さくなること。
最初から正常な大きさまで発育せず成長が停止したものは、形成不全・発育不全などという。

退縮

退縮とは、細胞死により細胞の数が減り、結果的に細胞の集まりである組織・器官が小さくなること。
老化に伴う臓器の生理的萎縮など。

肥大(単純性肥大)

肥大(単純性肥大)とは、個々の細胞が大きくなり、結果的に細胞の集まりである組織・器官が大きくなること。
細胞数の増加は伴わない。
通常、その組織・器官の機能亢進を伴う。

筋組織に特徴的な現象で、心筋肥大(心肥大)、骨格筋の仕事肥大など。

細胞数の増加による組織・器官の増大は過形成(増殖)というが、過形成の結果、臓器組織の大きくなることを数的肥大という。

仕事肥大(機能性肥大)

仕事肥大(機能性肥大)とは、組織または臓器の機能が適度な亢進状態にあるとき起こる肥大をいう。

筋力トレーニングによる筋肉の肥大、心臓の機能の亢進による心筋肥大(心肥大)など。 対になっている臓器の片方が失われた場合、残った臓器の仕事量が増え肥大する(代償性肥大)のでこれも仕事肥大の一種。

組織や臓器が過度に使われると退行が起こる。

代償性肥大

代償性肥大とは、左右対をなして存在する臓器で、片方の臓器が何らかの理由で失われた場合に、残った臓器の機能的な負荷が増し肥大することをいう。
仕事肥大の一種。

過形成(増殖)

過形成(増殖)とは、細胞分裂により細胞数が増えたり、線維が増えたりして、組織の構成成分の数が増え、組織・器官が大きくなること。