肩甲挙筋の付着部(起始と停止)
起始:
第1~4頸椎の横突起
停止:
肩甲骨の内側縁で上角と肩甲棘起始部の間
肩甲挙筋の作用
肩甲胸郭関節で肩甲骨を挙上、
肩甲胸郭関節で肩甲骨を下方回旋、
肩甲骨を固定した場合、
一側性:頸部を同側に側屈回旋
両側性:頸部を伸展
肩甲挙筋の支配神経と動脈
神経:
肩甲背神経(C4、C5)、
頸神経(C3、C4)
動脈:
下行肩甲動脈(頸横動脈)
肩甲挙筋のトリガーポイントと関連痛
●がトリガーポイントの位置、
赤く塗った領域がトリガーポイント関連痛領域です。
肩甲挙筋のトリガーポイントを引き起こす要因
筋肉の酷使、
鞄を肩に掛ける、
肩と耳の間に受話器を挟む、
テニス、
長時間肩を緊張させる、
頭を前に傾けて本を読む、
慢性的に筋肉を短縮や伸長、
頸部を冷気にさらす、
過度の精神的ストレス、
杖を使って歩く、
首を傾けた体勢で寝る、
など。
身体への影響
肩甲挙筋のトリガーポイントは、
頸部の同側回旋制限、
頭を同側または反対側に完全に曲げることが困難、
頸部硬直、
斜頸、
首を曲げるとき痛み、
首のこり、
などを引き起こす傾向があります。
鑑別すべき疾患や症状
肩甲挙筋のトリガーポイントは、
頸椎の椎間関節機能障害、
肩甲胸郭関節の関節機能障害、
などとの鑑別が必要です。