長掌筋と短掌筋の付着部(起始と停止)
長掌筋
長掌筋の付着部(起始と停止)
起始:
上腕骨内側上顆からの総屈筋腱
停止:
屈筋支帯(掌側手根靱帯)、
手掌腱膜
長掌筋の作用
手掌筋膜を緊張させる、
手関節で手を屈曲、
肘関節で前腕屈曲の補助
長掌筋の支配神経と動脈
神経:
正中神経(C6、C7、C8、T1)
動脈:
後尺側反回動脈
短掌筋
短掌筋の付着部(起始と停止)
起始:
屈筋支帯(横手根靱帯)の尺骨側、
手掌腱膜
停止:
手掌の尺側縁の皮膚
短掌筋の作用
手掌の尺側の皮膚にしわをよせ、手掌のくぼみを深める
短掌筋の支配神経と動脈
神経:
尺骨神経の浅掌枝
動脈:
浅掌動脈弓
長掌筋のトリガーポイントと関連痛
●がトリガーポイントの位置、
赤く塗った領域がトリガーポイント関連痛領域です。
長掌筋のトリガーポイントを引き起こす要因
筋肉の酷使、
外傷、
転んで地面に手をつく、
道具を握った手に圧力が継続してかかる、
杖によりかかる、
上腕三頭筋のトリガーポイント、
広背筋のトリガーポイント、
など。
身体への影響
長掌筋のトリガーポイントは、
手掌の圧痛、
道具をつかんで使用するのが困難、
などを引き起こす傾向があります。
鑑別すべき疾患や症状
長掌筋のトリガーポイントは、
上腕骨内側上顆炎、
手根管症候群、
手関節の関節炎、
胸郭出口症候群、
頸部椎間板症候群、
などとの鑑別が必要です。