長母趾伸筋の付着部（起始と停止）
起始：
腓骨の前面の中部1/3および隣接する骨間膜
停止：
第1趾（母趾）の末節骨底の背面
長母趾伸筋の作用
中足趾節関節および趾節間関節で母趾を伸展、
足関節で足を背屈、
足関節で足を内返
の支配神経と動脈
神経：
深腓骨神経(L4、L5、S1)
動脈：
前脛骨動脈筋枝
長母趾伸筋のトリガーポイントと関連痛
●がトリガーポイントの位置、
赤く塗った領域がトリガーポイント関連痛領域です。
長母趾伸筋のトリガーポイントを引き起こす要因
筋肉の酷使、
長時間筋肉を短縮する姿勢 、
長時間筋肉を伸長する（ハイヒールを履く、足を底屈したまま寝るなど）、
過度のジョギングやランニング、
急な背屈をするペダルやアクセル操作、
拮抗筋（足関節での足の底屈筋）の緊張、
つまづく、
外傷、
前方のコンパートメント症候群、
L4神経圧迫、
など。
身体への影響
長母趾伸筋のトリガーポイントは、
足背の痛み、
足関節で足背屈の筋力低下、
下垂足、
筋腹の夜間痙攣、
成長痛、
などを引き起こすことがあります。
鑑別すべき疾患や症状
長母趾伸筋のトリガーポイントは、
槌趾、
腱炎、
L4-5神経圧迫、
中足趾節関節機能障害、
などとの鑑別が必要です。