便秘解消の絶対条件
便秘解消の絶対条件は、起床前最低8時間は固形物を食べないことです。
通常、大腸の中で便の移動は1分に1ミリです、
大蠕動(だいぜんどう)が起こると1分に20センチ以上の速さ通常の200倍で便が押し流されます。
大蠕動が起こることでスムーズな排便ができます。
大蠕動は、胃と小腸がカラになることで起こります。
固形物を食べると、胃と小腸がカラになるまで8時間かかるため、起床前最低8時間は食べないことが大事です。
飲み物はOKです。
便秘のタイプ
便秘には、色々なタイプがあります。
慢性の便秘では、弛緩性、習慣性、痙攣(けいれん)性、症候性があり、
急性の便秘では、一過性単純性便秘、症候性があります。
タイプによって対処法も変わってきます。
弛緩性と痙攣性の便秘では対処法が全く逆になります。
逆の対処をすると逆効果になります。
便秘解消には、まず自分がどのタイプの便秘かを知る事が大事です。
慢性・弛緩性(結腸性)便秘
大腸の緊張低下、蠕(ぜん)動運動の弱化で、便を押し出す力が不足。腹筋力の低下で排便時に腹圧がかけにくい。
■解消方法
・適度な運動
・食物繊維(※1)の多い食事(腸に刺激を与える)
※1 食物繊維は不溶性と水溶性のものがあり、不溶性の食物繊維は腸の通過が速くなりますが、水溶性の食物繊維は腸の通過が遅くなります。
慢性・習慣性(直腸性)便秘
直腸の神経が鈍くなり、糞便が直腸に送られても、便意がおこりにくい。便意があっても度々我慢したり、下剤や浣腸の誤用乱用などでなる。
■解消方法
・朝食を十分にとる(※2)
・朝トイレタイムをとる
※2「朝食を十分にとる」というのは、胃に食べ物が入ると胃結腸反射(胃大腸反射)がおこり、大腸は反射的に収縮して直腸へ便を送り出そうとします。特に空腹時に強くおこります。つまり朝食のときが一番おこりやすいので、そこでしっかり食事をとって確実に反射を起こそうということです。
慢性・痙攣(けいれん)性便秘
大腸に痙攣が起こりそこが狭くなって、便の通過に時間がかかる。ストレス、自律神経とくに副交感神経の過緊張などによる。
■解消方法
・刺激物(香辛料、食物繊維の多い食事)をさける
・ストレス発散を心がける
慢性・症候性
腸管の病変、大腸ガン、ポリープなどによって、腸管が狭くなっている。
■対処方法
・医療機関で検査
急性・一過性単純性便秘
ダイエットなどで食事の量が少なくなったり、生活環境の変化などで、精神的なストレスが生じた場合など、一過性のもので原因がなくなればすぐに治るもの。
■対処方法
・特になし
急性・症候性
腸閉塞、腸ねん転など激しい腹痛や吐き気を伴うことがある。
■対処方法
・医療機関で検査
便が硬い場合は
水溶性の食物繊維を摂りましょう。水溶性の食物繊維は水分をある程度保ったまま出てくるため、便が軟らかくなります。手軽に毎日摂れるものでは、「大麦」や「かんぴょう」などがおすすめです。
施術
自律神経の失調がある、お腹が硬くなっている場合などは、骨盤、背骨、肋骨、腰やお腹周りを緩める施術をします。
施術以前に、起床前最低8時間は固形物を食べないことは便秘解消の絶対条件です。